TOEFLの平均点はどのくらい?大学生の平均についても解説

TOEFL ITPとiBTって何が違うの?

TOEFLを受けたいけど何点を目指したらいいかわからない

平均点はどれくらい?

英検やTOEICに比べて受験者が少ないこともあり、TOEFLがよく分からないと悩んでいる受験者も多いでしょう。

とくに初めて受験する方にとっては、どれくらいのスコアを目指せばよいのかもイメージがつきにくいかもしれません。

この記事ではTOEFLのスコア目安や平均点、勉強方法について解説します。

自分に必要なスコアを知ることで正しく目標を立て、達成に向けて勉強していきましょう。

TOEFLテスト公式問題集・参考書・過去問のアウトレットは、TOEFL ITPテスト作成・実施団体である、ETS(Educational Testing Service)がTOEFL ITPテスト受験を目指す人々のために制作しているテキストや問題集などのTOEFL受験準備用教材を公開しているサイトです。これにより、受験者は手間をかけずに正確で信頼性の高い教材を入手することができます。確実な準備ができ、試験本番に自信を持って臨むことができます。
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eBook版OFFICIAL TOEFL iBT TESTS Vol.1 4th EditionとeBook版OFFICIAL TOEFL iBT TESTS Vol.2 3rd Editionの教材セットです。合計10セットの過去問題を集めており、10回分の同レベル・同形式テストを解き尽くしたら実力アップが狙える教材となっています。

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TOEFL iBT®テスト受験でスコアアップを目指している方向けの1冊です(最新の第6版のeBook版)。紙のテキストではなく、ファイル転送サービスを通じPDF書籍をダウンロードしてご利用できるのが特徴です。この参考書にはリーディングセクションやリスニングセクションを知るための演習問題の他に、スピーキングセクションの各出題タイプ別の解答ポイントやライティングセクションでより良い作文を書くためのWriter’s hand bookが付いています。

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Official TOEFL iBT® Prep Course Plus

TOEFL iBTテスト作成団体ETSによる良質なクオリティのアクティビティが60時間、200以上用意された公式eラーニング教材です。利用開始から6カ月間、何度でも繰り返し学習でき(プレポスト、ポストテストを除く)、自分のペースで無理なく確実にスコアアップへの道を目指せます。

TOEFL ITPとiBTの違い

TOEFLにはITPとiBTの2種類がありさまざまな点が異なりますが、とくに注意しなければいけないのが、TOEFL ITPは団体受験専用となっていることです。

主に企業や学校で英語力を把握するために用いられており、留学や就職活動の際に正式なスコアとして提出することができません

単純に自分の英語力を確かめるだけであればよいですが、外部に提出する目的がある場合はTOEFL iBTを選ぶ必要があります。

下記の表でまとめているとおり内容や試験時間なども異なっているので、混同しないようにしっかりチェックしておきましょう。

TOEFL ITPTOEFL iBT
対象企業・団体受験用個人受験用
内容リスニング
グラマー
リーディング
リーディング(10問・54〜72分)
リスニング(11問・41〜57分)
スピーキング(4問・17分)
ライティング(2問・50分)
試験時間レベル1:120分
レベル2:70分
約3時間30分
受験方法マークシートまたはパソコンパソコン

※レベル1:中級〜上級レベル、レベル2:初級〜中級レベル

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TOEFLとTOEICの決定的な違い

TOEFLのスコア平均は?

TOEFLに臨むにあたって多くの受験生が目標点数を設定しますが、その基準のひとつとなるのが平均点です。

ここでは、世界各国と比較した日本人の平均点や、高校・大学といったカテゴリー別の平均点を紹介します。

ほかの受験生のスコアを知ることで、目標設定の参考にしてください。

  1. TOEFLの日本の順位は?平均スコアは?世界との比較
  2. TOEFLの大学生平均点は?カテゴリー別スコア

TOEFLの日本の順位は?平均スコアは?世界との比較

まずは日本と世界各国の平均点を比較してみましょう。

アジア圏を中心に代表的な国のみを掲載していますが、日本人の平均点は残念ながら他国と比較して低くなっています

国際的に通用する英語力を目指すのであれば、日本国内の受験者だけではなく、世界平均と比較して目標を設定することが必要です。

また、アメリカよりもシンガポールやインド、ドイツの平均点が高いことから、必ずしも英語を公用語とする国のスコアが高いとは限らないことがわかります。

公用語として使用していなくても、英語力を磨いてハイスコアを狙うことは十分に可能だということです。

リーディングリスニングスピーキングライティング合計
日本1919171873
韓国2222212185
中国2322202287
香港2324222391
シンガポール2425242498
インド2425232496
アメリカ2324232393
フランス2223222289
イタリア2424222294
ドイツ25262524100
イギリス2426252498
全体22.422.621.121.688

参考:TOEFL iBT Test and Score Data Summary 2021

TOEFLの大学生平均点は?カテゴリー別スコア

TOEFLのスコアを使用する場面は留学や就職、移住などさまざまですし、求められるレベルも異なります。

同じ目的で受験する人の平均点をチェックすることで、ライバルのレベルを知っておきましょう。

リーディングリスニングスピーキングライティング合計
高校生20.521.220.620.883
大学生21.62221.221.386
大学院生23.423.521.522.291
語学学校学生21.321.520.420.784
専門資格応募者21.321.92120.985
就職試験応募者21.922.421.121.387
移住申請者21.622.521.321.587
全体22.422.621.121.688

参考:TOEFL iBT Test and Score Data Summary 2021

TOEFL満点は何点?

TOEFLの平均点を紹介してきましたが、そもそも何点満点のうちのスコアなのだろうと疑問を持っている人もいるかもしれません。

TOEFLの採点の仕組みを解説します。

  1. TOEFL iBTとITPで満点は違う
  2. TOEFLで0点はない?

TOEFL iBTとITPで満点は違う

TOEFL iBTとTOEFL ITPでは、スコアの出し方が大きく異なります。

TOEFL iBTは単純に正解数に応じて加点方式でスコアが出ますが、TOEFL ITPでは各セクションの正解数に応じて決まる点数をもとに全体のスコアが算出されます。

目標スコアを設定する際には自分がどちらを受験するのか、参考とするデータがどちらのものなのかを確認した上で決めましょう。

TOEFL ITPTOEFL iBT
スコアレベル1:310〜677点
レベル2:200〜500点
0〜120点

TOEFLで0点はない?

「TOEFLに0点はない」と聞いたことがあるかもしれませんが、正しくは「TOEFL iBTに0点ない」です。

TOEFL iBTとTOEFL ITPのスコアの違いはすでに説明しましたが、TOEFL ITPのスコアを算出する際には正解数に応じて31〜68点(セクションによって異なる)が与えられます。

各セクションの点数の合計に10をかけて3で割った数字が最終的なスコアとなるため、に正解が0問だったとしても0点にはならない仕組みになっています。

TOEFL ITPレベル2の各セクションごとの点数は以下のとおりです。

最低点最高点
リスニング3168
ライティング3168
リーディング3167
Total310677

参考:Test and Score Data Summary for the TOEFL ITP Test

TOEFL ITPのレベル1のスコアは?何点からすごい?

TOEFLで目標スコアを取れたとしても、いざ海外での生活やビジネスシーンで英語を使ったときについていけなければ苦労します。

目指しているスコアが海外で通用する英語力なのか、レベルをチェックしましょう。

  1. TOEFL iBTのスコア目安
  2. 500点ってどれくらい?TOEFL ITPのスコア目安

TOEFL iBTのスコア目安

TOEFL iBTのスコアがどの程度のレベルに該当するのか、どのような場面に対応できるのかをおおよその目安を解説します。

TOEFL iBTのなかでも一般的に用いられることの多いレベル1の場合です。

114点〜CEFR「A2」に相当し、基礎的な英語が使えるレベル。
日常生活や仕事に関して簡単な表現を用いた説明が可能。
95〜113点CEFR「B1」に相当し、基本的な英語を使いこなせるレベル。
ビジネスにおいては力不足であるものの、身近な話題に関しては問題なく会話ができる。
72〜94点CEFR「B2」に相当し、幅広い話題に関して自然に意思疎通が図れるレベル。
ビジネスシーンでもある程度のコミュニケーションが可能。
42〜71点CEFR「C1」に相当し、専門的な話題にも対応できるレベル。
あらゆる場面で多彩なコミュニケーションを理解でき、ビジネスにおいても活躍できる。
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500点ってどれくらい?TOEFL ITPのスコア目安

続いて、TOEFL ITPのスコアの目安を解説します。

337〜459点CEFR「A2」に相当し、基礎的な英語が使えるレベル。
日常生活や仕事に関して簡単な表現を用いた説明が可能。
460〜542点CEFR「B1」に相当し、基本的な英語を使いこなせるレベル。
ビジネスにおいては力不足であるものの、身近な話題に関して問題なく会話ができる。
543〜626点CEFR「B2」に相当し、幅広い話題に関して自然に意思疎通が図れるレベル。
ビジネスシーンでもある程度のコミュニケーションが可能。
627〜677点CEFR「C1」に相当し、専門的な話題にも対応できるレベル。
あらゆる場面で多彩なコミュニケーションを理解でき、ビジネスにおいても活躍できる。

英検1級ってTOEFL何点?換算表でチェック

日本において英語力を測る試験としてはTOEFLよりもTOEICや英語検定などがメジャーなため、TOEICのスコアのほうがレベルをイメージしやすい方も多いです。

ここでは、英語の習熟度を示すガイドラインとして国際的に使用されているCEFRを基準に、各試験のレベルを比較します。

TOEFLは初めてだけどTOEICや英検は受けたことがある場合、換算表をもとに難易度をイメージしてみてください。

ただし、あくまで目安であり必ずしも同じレベルのスコアを取れるとは限らないので、参考としてご覧ください。

CEFRTOEFL iBTTOEFL ITPTOEIC英検
C2114〜
C195〜113627〜677945〜1級
B272〜94543〜626785〜準1級
B142〜71460〜542550〜2級
A2337〜459225〜準2級
A1120〜3級

参考: TOEFL ITPテスト日本英語検定協会TOEIC

TOEFLは何点取ればいい?初受験でも悩まない目的別目標スコア

TOEFL ITPを受験する方は留学や就職など目的を持っていることが多いですが、目的に応じて目指すべきスコアの目安があります

もちろん大学や企業によって応募条件として設定されている点数は異なるため正確な条件は個々に確認が必要ですが、ひとつの目安として参考にしてみてください。

目的TOEFL ITP目標スコア(最低ライン)
語学留学(授業についていくために必要な語学力)50点
アメリカコミュニティカレッジ出願60点
アメリカ4年生大学出願80点
アメリカ4年生大学3年次編入80点
アメリカ大学院出願90点
アイビーリーグ出願100点
外資系企業・外務省就職100点

※コミュニティカレッジ:アメリカの2年生大学で、日本の短期大学のようなもの。
※アイビーリーグ:アメリカトップクラスの難関8校の総称。ブラウン大学、コロンビア大学、コーネル大学、ダートマス大学、ハーバード大学、ペンシルベニア大学、プリンストン大学、イェール大学を指す。

TOEFL85点を目指したい!効果的な学習方法

TOEFLの平均点やスコア目安を参考に目標を決めたら、いよいよそのスコアを目指して勉強をはじめます。

英語はさまざまな学習方法がありますが、スコアアップを目指すのであれば闇雲に勉強するのではなくTOEFLに特化した方法を選ぶほうが効率的です。

おすすめの学習方法を5つ紹介するので、さまざまな方法を取り入れながら英語力を磨いていきましょう。

  1. 単語を覚える
  2. シャドーイング
  3. ディクテーション
  4. 問題を繰り返し解く
  5. 英会話教室に通う

単語を覚える

スコアを伸ばすための基本となるのが単語力です。

知らない単語が出てくれば当然問題の意味を理解できないため、いずれのセクションにおいても重要です。

とくにTOEFLはほかの試験と比べてもアカデミックな専門用語が多く登場するため、TOEFLに特化した対策をしておく必要があります。

TOEFL対策用のテキストなどを使用して語彙力をつけておきましょう。

シャドーイング

シャドーイングとは、お手本となる英文を流しながら影(シャドウ)のようのようにあとを追って復唱するトレーニングです。

いわゆる「日本語英語」はイントネーションやリズム感がネイティブ英語とは違っているため、「読めるけど聞き取れない」という日本人も多いです。

シャドーイングで真似をしているうちにネイティブのイントネーションに耳が慣れていくので、スピーキングだけでなくリスニングの能力も向上します。

はじめはついていくだけで精一杯かもしれませんが、慣れてきたら徐々に文章の意味を理解しながらおこなうとよりレベルアップしていきます。

ディクテーション

ディクテーションは聞こえてくる音声をそのまま文字にして書き起こす学習法です。

音声を真似するシャドーイングは重要な単語がわかれば雰囲気で乗り切れるところもありますが、ディクテーションではさらに正確に聞き取る必要があります。

書き出すことで正しく理解できている単語と聞き取れていない単語がわかるので、リスニング力はもちろん、単語力の向上にもつながります。

問題を繰り返し解く

基礎的な力がついてきたら、問題集などで繰り返し問題を解きましょう。

TOEICや英語検定を受けたことがある場合でも、試験ごとに特徴は異なるためTOEFLの問題に慣れてコツをつかんでおくことが重要です。

TOEFLの公式で販売されているオンライン模試もあるので、初めて受験する場合は本番と同じ形式で練習しておくと安心できます。

英会話教室に通う

短期間でスコアアップを狙いたい場合、テキストでの学習と平行して英会話教室に通うことがおすすめです。

独学での学習では「聞くだけ」「話すだけ」でフィードバックを受けることはありませんが、英会話教室であれば実際にネイティブの講師にアドバイスをもらいながら学習できます。

留学や仕事など海外での生活を目指してTOEFLを受験する人が多いですが、実際に現地で活用できる英語力を身につけるためにも実践形式で学ぶと早いです。

現在はオンライン形式の英会話スクールも増えていますし、TOEFL対策に特化したコースを設けている教室もあるので、自分に合った英会話教室を探してみてください。

自分に合った目標スコアを設定しよう

TOEFLを受験するにあたって何点を目指すべきか迷う人も多いですが、「合格」「不合格」はないので、受験生それぞれが自分に合った目標を設定する必要があります

海外の大学に入学したいのか、外資系企業で働きたいのか、ビジネスで通用する英語力を身につけたいのか、まずは目的を明確に持ちましょう。

その上で応募要件として定められているスコアや、ライバルとなりうる人の平均点などを参考にすればおのずと目標スコアは出てきます。

明確な目標を設定することが、達成するための第一歩です。

大切なのは平均点ではなく目的

TOEFL受験生にとって平均点は気になるところですが、あくまでも「平均」であって、必ずしも目指すべきスコアではありません。

平均点は参考程度にして、自分が目指すべきスコアをしっかりと定めることで、目標達成を目指しましょう。

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