世界中の教育機関から信頼されているTOEFL。
一般的に、大学交換留学なら61点以上、大学進学なら80点以上、大学院やMBAなら100点以上を取得するのが目安だと言われています。
しかし、スコアの意味合いや目安、英検・TOEICとの換算について、よくわからない人も多いのではないでしょうか。
この記事ではTOEFLスコアとそれぞれのセクションの配点・平均点、さらには留学や就職の目安となるスコアについて紹介します。
TOEFLに関する「よくある質問」や、スコアアップのコツも掲載していますので、ぜひ最後まで読んでください。
eBook版OFFICIAL TOEFL iBT TESTS Vol.1 4th EditionとeBook版OFFICIAL TOEFL iBT TESTS Vol.2 3rd Editionの教材セットです。合計10セットの過去問題を集めており、10回分の同レベル・同形式テストを解き尽くしたら実力アップが狙える教材となっています。
TOEFL iBT®テスト受験でスコアアップを目指している方向けの1冊です(最新の第6版のeBook版)。紙のテキストではなく、ファイル転送サービスを通じPDF書籍をダウンロードしてご利用できるのが特徴です。この参考書にはリーディングセクションやリスニングセクションを知るための演習問題の他に、スピーキングセクションの各出題タイプ別の解答ポイントやライティングセクションでより良い作文を書くためのWriter’s hand bookが付いています。
TOEFL iBTテスト作成団体ETSによる良質なクオリティのアクティビティが60時間、200以上用意された公式eラーニング教材です。利用開始から6カ月間、何度でも繰り返し学習でき(プレポスト、ポストテストを除く)、自分のペースで無理なく確実にスコアアップへの道を目指せます。
TOEFLスコアと英検・TOEICの換算表
TOEFL iBT | TOEFL PBT/ITP | TOEIC | 英検 | IELTS |
120 | 673〜677 | – | – | 9 |
119 | 670 | – | – | 8.5 |
117〜118 | 660〜667 | – | – | 8 |
109〜116 | 630〜657 | 970〜990 | – | 7.5 |
100〜108 | 600〜627 | 870〜970 | 1級 | 7 |
90〜99 | 577〜597 | 820〜870 | – | 6.5 |
80〜89 | 550〜573 | 740〜820 | 準1級 | 6 |
69〜79 | 521〜549 | 600〜740 | – | 5.5 |
61〜68 | 500〜520 | 550〜600 | 2級 | 5 |
52〜60 | 470〜499 | 500〜550 | – | 4.5 |
45〜51 | 450〜469 | 450〜490 | 準2級 | 4 |
(参照: オーストラリア留学センター by DEOW)
※上記のスコア換算は、あくまで参考値であり、テストのバージョンや採点基準によって異なる場合があります。
TOEFLスコアの目安は?
TOEFL(Test of English as a Foreign Language)とは、非ネイティブ向けに作られた国際的な英語能力試験です。
形式はいくつかありますが、最も一般的なのは、iBT試験と呼ばれるインターネットベースの試験です。
リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの各セクションが30点満点、総合スコアは120点満点で評価されます。
高校卒業時の推奨英語レベルが英検2級なので、大学生ならTOEFLiBT 61〜68点(ITP500〜520点)を取得できるといいでしょう。
TOEFLスコアの平均点(日本・世界・英語圏)
日本、世界、英語圏のTOEFLの平均点は、それぞれ71点(日本)、88点(世界)、94点(英語圏)となっています。
各セクションの日本の平均点は17〜18点ですので、自分のスコアが平均以上か確認してみてください。
総合点 | リーディング | リスニング | ライティング | スピーキング | |
日本 | 71 | 18 | 18 | 18 | 17 |
世界 | 88 | 22 | 22 | 21 | 21 |
英語圏 | 94 | 23 | 23 | 24 | 24 |
(参照:TOEFL Score Date for 2021, TOEFL Average Score Program Wise and Country Wise 2022)
TOEFL(iBT)の各セクションの内容・配点・平均点
TOEFLは以下の四つのセクションで構成されています。
リーディング
リーディングセクションでは、学術的な文章を理解し、分析する能力を測ります。
満点は30点で、日本におけるリーディングの平均点は18点となっています。
天文学・生物学・芸術・政治まで幅広い分野から出題され、内容も専門的なので、単語帳などで語彙力を鍛えて試験にのぞみましょう。
パッセージ数 | 3〜5題 |
パッセージの語数 | 700語程度 |
設問数 | 1パッセージにつき10問程度 |
試験時間 | 54分〜72分 |
満点 | 30点 |
評価 | Advanced(上級):24–30点 High-Intermediate(上中級):18–23点 Low-Intermediate(中級):4–17点 Below Low-Intermediate(初級):0–3点 |
(参照:TOEFL iBT Reading Section, Understanding Your TOEFL iBT Scores, 内宮慶一(2015).『[改訂版]TOEFLテストで一発で合格スコアをとる勉強法』.中経出版.)
リスニング
リスニングセクションでは、通常スピードの英会話や講義を理解する能力を評価します。
満点は30点で、日本におけるリスニングの平均点は18点です。
とくに講義部分は、専門的な内容の講義をメモをとりながら聞き取らなければならず、その後の討論も理解する必要があるので、難易度は高めです。
講義ならではの口語的な表現や、アメリカ・イギリス・ニュージーランドなどの国ごとのアクセントにも慣れておく必要があります。
パッセージ数 | 会話文2〜3題 講義3〜4題(講義のみ、講義+ディスカッションの2形式) |
会話や講義の長さ | 会話文:3分程度 講義:3〜5分程度 |
設問数 | 会話:1題につき5問 講義:1題につき6問 |
試験時間 | 41分〜57分 |
満点 | 30点 |
評価 | Advanced(上級):24–30点 High-Intermediate(上中級):18–23点 Low-Intermediate(中級):4–17点 Below Low-Intermediate(初級):0–3点 |
(参照:TOEFL iBT Listening Section, Understanding Your TOEFL iBT Scores, 内宮慶一(2015).『[改訂版]TOEFLテストで一発で合格スコアをとる勉強法』.中経出版.)
ライティング
ライティングセクションでは、自分の考えを150〜300語の長文で的確に表現する能力を測定します。
短い文章を読み、短い講義を聞いた上で自分の考えをまとめる問題と、与えられた題で長めの文章を書く問題の2種類があります。
満点は30点で、日本におけるリスニングの平均点は18点です。
適切な語彙選びや正しいスペリング能力だけでなく、英語式のエッセイライティング力が求められるので、入念な準備が必要です。
課題内容 | ①Integrated Task(統合型タスク) ②Independent Task(独立型タスク) |
解答時間 | ①「読む」3分(230語〜300語)/「聞く」2分/「書く」20分 ②「書く」30分 |
設問数 | 全体で2問 |
長さ | ①150〜225語 ②300語以上 |
試験時間 | 55分 |
満点 | 30点 |
評価 | Advance(上級):25–30点 High-Intermediate(中上級):20–24点 Low-Intermediate(中級):16–19点 Basic(初級):10–15点 Below Basic(基礎):0–9点 |
(参照:TOEFL iBT Writing Section, Understanding Your TOEFL iBT Scores, 内宮慶一(2015).『[改訂版]TOEFLテストで一発で合格スコアをとる勉強法』.中経出版.)
スピーキング
スピーキングセクションでは、簡潔に考えをまとめて説明する能力を測定します。
与えられたお題について話すだけでなく、文章を読んだり、音声を聞いたりした上で意見をまとめる総合力が求められます。
満点は30点、日本におけるリスニングの平均点は17点で、ほかのセクションに比べても平均点が少し低くなっています。
課題内容 | ①Independent Task(独立型タスク) ②Integrated Task(統合型タスク) ③Integrated Task(統合型タスク) |
解答時間 | ①準備時間15秒、解答時間45秒 ②「読む」45秒、「聞く」60秒〜90秒、「話す」準備時間30秒、解答時間60秒 ③「聞く」60〜120秒、準備時間20秒、解答時間60秒 |
設問数 | 全体で6問 |
試験時間 | 17分 |
満点 | 30点 |
評価 | Advance(上級):25–30点 High-Intermediate(中上級):20–24点 Low-Intermediate(中級):16–19点 Basic(初級):10–15点 Below Basic(基礎):0–9点 |
(参照:TOEFL iBT Speaking Section, Understanding Your TOEFL iBT Scores, 内宮慶一(2015).『[改訂版]TOEFLテストで一発で合格スコアをとる勉強法』.中経出版.)
TOEFL iBTスコアの基準と英語レベル
具体的にiBTスコアがどの程度の英語力を示すのか、10〜15点刻みで説明します。
スコアごとの英語レベルを以下の表にまとめてました。
スコア範囲 | 英語レベル | 説明や適用可能な状況 |
---|---|---|
45点未満 | 基礎レベル | 基本的なコミュニケーションが難しい。資格としては不十分。 |
45~55点 | 英検準2級、高校中級程度 | 簡単な応答は可能。高校留学やコミュニティカレッジ進学の最低限のスコア。 |
55~70点 | 英検2級、高校卒業程度 | 日常生活には問題なし。学術的な内容には苦労するかも。 |
70~80点 | 英検準一級、大学初級程度 | 四年制大学への交換留学や学部入学が可能。資格としても70点以上が目安。 |
80~90点 | 英検準一級、大学中級程度 | 世界の四年制大学への進学や外資系企業への就職に十分な英語力。 |
90~100点 | 英検一級程度 | アメリカのトップクラスの大学に進学可能。 |
100点以上 | 英検一級、大学上級レベル | ハーバード大学やイェール大学などのアイビーリーグ校への進学や、英語圏の有名大学院・MBA進学に必要なレベル。 |
スコア45点未満
英語力は基礎レベルです。
簡単な応答はできますが、基本的なコミュニケーションを理解するのに苦労するでしょう。
資格として使うにはまだアピール不足の点数です。
スコア45~55点
英検準2級、高校中級程度の英語レベルです。
日本の大学生の平均スコアが46点、海外旅行で問題なく英語で意思疎通できるレベルが50点なので、簡単な応答には困らないでしょう。
高校留学やコミュニティカレッジ進学を目指すなら最低限このレベルのスコアが必要です。
スコア55~70点
英検2級、高校卒業程度の英語レベルです。
高校留学・コミュニティカレッジへの進学の選択肢が広がり、日常生活を送るのに問題がないレベルと言えるでしょう。
しかし、学術的な文章を読んだり、ネイティブの学生と討論したり、エッセイを書いたりするのにはまだ苦戦するかもしれません。
スコア70~80点
英検準一級、大学初級程度の英語レベルです。
日本人の平均スコアが71点なので、TOEFLを取得するなら超えておきたいラインになります。
また、資格としてアピールできるのも、70点以上が目安になっています。
アメリカやアジア圏の四年制大学への交換留学が可能で、英語圏の四年制大学への学部入学も狙える基準です。
スコア80〜90点
英検準一級、大学中級程度の英語力です。
英語圏を含め、世界の四年制大学への進学や交換留学が容易にできるレベルで、外資系企業への就職にも十分な英語力が身についています。
世界のTOEFL平均スコアが88点なので、留学を目指す人はぜひこのラインを超えるようにしましょう。
スコア90~100点
英検一級程度で、学術的な資料を読んだり、英語で円滑にディスカッションをおこえるレベルです。
ボストン大学、ブラウン大学、デューク大学、ジョージア工科大学、マサチューセッツ工科大学など、アメリカでもトップクラスの大学に進学できます。
英語圏のTOEFLスコアの平均が94点なので、海外四年制大学への進学を考えている人はこのレベルを目指しましょう。
スコア100点以上
英検一級、大学上級レベルです。
優れた語学力を持ち、複雑な学術的課題にも対応できる英語力と言えるでしょう。
ハーバード大学やイェール大学などのアイビーリーグ校、カナダの一流大学、英語圏の有名大学院・MBA進学を目指す際に求められるレベルです。
各セクションで25点以上のスコアを取得しなければならないため、相当な準備が必要になりますが、資格としてもかなり有利なスコアになります。
「TOEFL100点は上位何%ぐらいいる?」「TOEIC・英検・IELTSと比べた時のTOEFL100点の難易度は?」「TOEFL100点獲得に役立つ単語帳・参考書・模試本はどれ?」こんな悩みを抱えていませんか?[…]
留学・進学・就職に必要なTOEFLスコア
必要なTOEFLスコアは、留学、進学、就職などの目的によって異なります。
高校留学や国内大学進学なら40点台から利用が可能ですが、有名海外大学進学・MBA・外資系企業就職を考える場合は80〜110点が必要です。
以下の表に留学や進学、就職における一般的なTOEFLスコアの目安をまとめました。
カテゴリー | 説明 | 必要なTOEFLスコア |
---|---|---|
高校留学 | 一般的に45~60点が目安 | 45〜65点 |
コミュニティカレッジ | アメリカの公立二年制大学 | 45~71点 |
四年制大学(海外) | 国際的な大学での学部進学 | 80~100点 |
交換留学(四年制大学) | 国際的な大学での交換留学 | 61〜100点 |
大学院・MBA | 国際的な大学での大学院進学 | 90〜110点 |
国内大学・大学院 | 日本国内の大学と大学院での進学 | 40点以上(場合により) |
就職(大手商社) | 日本の大手商社 | 59点以上 |
就職(外資系企業) | 外資系の企業 | 80点以上 |
就職(外務省) | 日本の外務省 | 100点以上 |
高校留学
高校留学プログラムに参加するなら、一般的に45~60点のスコアが求められます。
60〜65点を取得していれば、希望の高校には大体どこでも応募できるでしょう。
また応募の時点で指定の点数に達していなくても、外国人生徒のための英語授業(ESL/EFL)を受講することで入学できるケースもあります。
ただ、英語で円滑にコミュニケーションをとり、有意義な時間を過ごしたいなら、渡航前に最低でも45点は取得しておきましょう。
コミュニティカレッジ
コミュニティ・カレッジとは、アメリカの公立の二年制大学のことです。
短期大学と専門学校を合わせたような高等教育機関であり、四年制大学に比べて入学が容易で、学費も安いのが特徴です。
語学学校ではなく大学に入学して専門的な勉強をしたいけど、四年制大学はちょっとハードルが高い、という人への選択肢として人気があります。
コミュニティカレッジへの入学には、一般的に45~71点のTOEFLスコアが必要です。
四年生大学
海外の四年制大学への学部進学には通常TOEFLスコア80~100点が必要です。
大学進学に必須の共通テストSATの受験もすべて英語ですし、自力で四年間の授業についていくためにも最低80点は取得しておきましょう。
TOEFLスコアが90点を超えると、かなり大学選びの選択肢が広がります。
また、四年制大学に交換留学する場合には、学校のレベルによって61〜100点程度のスコアが求められます。
アジア圏やアメリカの一般大学では61点以上、有名大学なら85点以上、トップ校なら100点以上のスコアが求められると考えてください。
(参照:上智大学交換留学語学要件)
大学院・MBA
大学院やMBAプログラムでは、一般的には90〜100点のスコアが求められます。
ハーバードやケンブリッジなど有名大学MBAでは100から110点のスコアが必要になるので、しっかりとした準備が必要です。
大学院 | 国 | 必要なTOEFL (iBT)スコア |
ペンシルベニア大学(ウォートン・スクール) | アメリカ | 110 |
ケンブリッジ大学(ジャッジ・ビジネス・スクール) | イギリス | 110 |
オックスフォード大学(サイード・ビジネス・スクール) | イギリス | 110 |
ハーバード・ビジネス・スクール | アメリカ | 109 |
スタンフォード大学ビジネススクール | アメリカ | 100 |
コロンビア大学ビジネススクール | アメリカ | 100 |
トロント大学(ロットマン経営大学院) | カナダ | 100 |
ロンドン・ビジネススクール | イギリス | 100 |
カリフォルニア大学バークレー校(ハース・スクール・オブ・ビジネス) | アメリカ | 90 |
マサチューセッツ工科大学 (スローン) | アメリカ | 90 |
UCLA(アンダーソン・スクール・オブ・ビジネス) | アメリカ | 87 |
(参照:TOEFL scores for MBA in top business schools)
国内大学・大学院進学
国内大学進学でもTOEFLスコアの利用が広がっています。
40点台からスコアの利用が可能です。
大学によって、「参考程度」「出願要件」「加点」「試験免除」と扱いはさまざまなので、自分が興味のある大学の応募要綱をチェックしましょう。
大学 | 学部 | 概要 | 点数 |
青山学院大学 | 国際政治経済学部 総合文化政策学部 地球社会共生学部 など | 出願要件 | 42〜57点 |
学習院大学 | 国際社会科学部 | 試験免除 | 42〜100点を英語試験の得点に換算 |
国際基督教大学 | 教養学部(アーツ・サイエンス学科) | 出願要件 | 79点 |
立教大学 | 文学部(全学科) 経済学部(全学科) 理学部(全学科) | 試験免除 | 42〜72点 |
(参照:大学一般入試における利用状況)
また、大学院入学試験でも、独自の英語テストの代わりにTOEFL iBTのスコアの提出が求められる場合があります。
一般的に、東京大学大学院や京都大学大学院などの有名大学の大学院試験で必要なTOEFLスコアはiBT80点程度と言われています。
海外大学進学と同じレベルが求められるようです。
受験する大学院や学部によってガイドラインが異なりますので、必ず応募要綱をチェックしてください。
就職
職種や業界によっては、英語力を評価する際にTOEFLのスコアが選考に使われます。
必要なスコアは、企業の方針や仕事内容によって異なりますが、iBT70点以上を取得していれば十分に資格としてアピールできます。
大手商社・外資系企業・外務省などで求められるTOEFLスコアの目安は以下のとおりです。
- 大手商社:59点以上(TOEIC800点以上)
- 外資系企業:80点以上
- 外務省:100点以上
TOEFLに関するよくある質問
- TOEFLって偏差値に換算できる?
- TOEFL初受験で目指すべきスコアは?
- TOEFLiBTで80点(ITP550点)ってどれくらい?
- TOEFLiBTで97点ってどのくらい?
- TOEFLの大学生平均スコアってどれくらい?
- TOEFL ITP(団体向けテスト)のレベル1のスコアは?
- TOEFLで満点を取るのは難しいの?
TOEFLって偏差値に換算できる?
TOEFLのスコアを偏差値に換算する公式な資料はありません。
ただし、TOEFLにはパーセンタイルと呼ばれる試験の成績を相対的に評価するための指標があります。
もしTOEFLのスコアが100点であれば、そのスコアは80パーセンタイル。
全体の受験者のうち上位20%に位置していることを意味します。
TOEFL スコア | TOEFLパーセンタイル | 分布 |
116〜120 | 99〜100 | 上位1% |
100 | 80 | 上位20% |
84 | 48 | 上位52%(平均程度) |
60 | 14 | 下位14% |
TOEFL初受験で目指すべきスコアは?
初めてのTOEFL試験で何点を目指すべきかは、受験者の目的や志望校によって異なります。
海外交換留学なら61点以上、海外大学進学を目指すなら80点以上を取得するのが一般的です。
もし力試しとしてTOEFLを受験する場合は、日本人平均の71点を目指すとよいでしょう。
TOEFLiBTで80点(ITP550点)ってどれくらい?
英検準1級相当です。
アメリカの四年生大学への進学を目指す場合、TOEFL iBTスコア80点以上が目安とされています。
TOEFLiBTで97点ってどのくらい?
英検1級に相当し、非常に高い英語力をもっていると言えます。
ネイティブとのビジネス会話もスムーズに行え、難易度の高い学術的な文書も理解できるレベルです。
有名海外大学への進学も目指せ、資格としても十分にアピールできる点数です。
TOEFLの大学生平均スコアってどれくらい?
日本の大学生のTOEFL平均点は46点。
アメリカでは大学生の平均スコアは80〜90点程度、大学院生では90〜100点程度です。
留学を目指すなら、その国の学生と同程度のTOEFLスコアを取得するようにしましょう。
ITP平均スコア | iBT換算スコア | |
日本大学生 | 452 | 46 |
アメリカ大学生 | NA | 80-90 |
アメリカ大学院生 | NA | 90-100 |
日本高校生 | 428 | 39 |
(参照: TOEFL 2023:TOEFL Score for US Universities, Role of TOEFL Score, Recommended TOEFL iBT Score By Top US Universities, etc., 内宮慶一(2015).『[改訂版]TOEFLテストで一発で合格スコアをとる勉強法』.中経出版.)
TOEFL ITP(団体向けテスト)のレベル1のスコアは?
TOEFL ITPテストのスコアはレベル1では最低310点、最高677点です。
TOEFLで満点を取るのは難しいの?
TOEFLは、ほかの英語技能試験と比べてもかなり難易度が高く、ネイティブスピーカーであっても満点をとるのは相当困難です。
満点だからといって選考が有利になるわけではないので、無理に満点を目指す必要はありません。
TOEFLスコアアップのためのコツ
自分なりの「合格点」を設定しよう
TOEFLは数ある英語技能検定試験の中でもトップレベルに難しい試験です。
やみくもにハイスコアを狙うのではなく、自分が必要な点数をきちんと見極め、まずは最低限必要な点数を「合格点」として設定しましょう。
もし、「合格点」をどう設定したらいいかわからない場合は、以下のどれかから選ぶことをおすすめします。
- 高校留学:45点以上
- コミュニティカレッジ進学:45点以上
- 大学交換留学:61点以上
- 四年生大学進学:80点以上
- 大学院進学:90点以上
- 日本人大学生平均:46点
- 日本人平均:77点
- TOEFL国際平均:88点
公式過去問で問題形式に慣れよう
TOEFL の出題形式は、TOEICや英検とは大きく異なります。
各セクションの出題形式に慣れていないと、それだけで時間ロスや失点原因を作ってしまいます。
まずは、公式問題集や本番模試を使って、各セクションでどんな問題が出されるのかをきちんと理解しましょう。
TOEFL用の語彙力を身につけよう
TOEFLでハイスコアを狙うには、アカデミックな場で使われる専門的な語彙力を身につけることが不可欠です。
しっかりとした語彙力基盤を作ることで、リーディングやリスニングのスコアだけでなく、スピーキングやライティングでもハイスコアを狙うことができます。
おすすめの単語帳はこちら
アプリで勉強したい人には、以下の2つがおすすめです。
- TOEFL Go! :TOEFLの試験を開発しているETSが提供する公式のTOEFL対策アプリ
- TOEFL®英単語3800:テスト参考書に強い旺文社が提供するTOEFL向け単語帳アプリ
多読・多聴で長時間の試験を切り抜けよう
TOEFLは全部で2〜3時間もかかる長時間の試験です。
途中で集中力が切れてしまわないように、日頃からたくさんの英語に触れる「多読・多聴」の習慣を身につけましょう。
ニュース記事を英語で読んだり、英語の講演や番組を視聴することで、TOEFLに必要な英語耐久力が身につきます。
どこからはじめたらいいかわからない人は、以下の5つのサービスを使ってみてください。
- Google News:自分の興味のある記事をGoogleがセレクトしてくれるサービスです。無料なので手軽にはじめられます。
- Flipboard:興味のあるトピックを選択すると、さまざまなオンライン記事から自分なりのニュースフィードを作ってくれます。デザイン性がとても高く、使い勝手がよいのが魅力です。
- Curio:ウォール・ストリート・ジャーナルやサイエンティフィック・アメリカンなど、有名雑誌の記事を読み上げてくれるサービスです。月額料金がかかりますが、質の高い記事をを使って勉強したい人におすすめ。
- TED:最先端の研究や第一線で活躍する有名人の講演が聞けるアプリ。日本語字幕も表示できます。カバーする話題が非常に幅広く、講演内容も面白いので、楽しみながらアカデミックな語彙を身につけられます。
- レシピー by Polyglots:単語学習、文法、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング、英語レッスンが学べるAll In One型のアプリ。好きなジャンルの英語ニュースを使って学べます。
まとめ
TOEFLは、留学を考えている人なら必ず一度は受験する試験です。
希望する留学先によって基準はさまざまですが、高校留学なら45点、交換留学なら61点、大学進学なら80点、大学院進学なら90点以上を目安にしてください。
また最近は国内大学・大学院の入学試験や就職試験でも、TOEFLスコアの利用が進んでいます。
この記事で紹介したTOEFLスコアと英語力の基準を目安に、ぜひTOEFLを有効に使ってあなたの世界を広げてみてください。
このメディアでは、TOEFL関する役立つ情報を配信しています。
eBook版OFFICIAL TOEFL iBT TESTS Vol.1 4th EditionとeBook版OFFICIAL TOEFL iBT TESTS Vol.2 3rd Editionの教材セットです。合計10セットの過去問題を集めており、10回分の同レベル・同形式テストを解き尽くしたら実力アップが狙える教材となっています。
TOEFL iBT®テスト受験でスコアアップを目指している方向けの1冊です(最新の第6版のeBook版)。紙のテキストではなく、ファイル転送サービスを通じPDF書籍をダウンロードしてご利用できるのが特徴です。この参考書にはリーディングセクションやリスニングセクションを知るための演習問題の他に、スピーキングセクションの各出題タイプ別の解答ポイントやライティングセクションでより良い作文を書くためのWriter’s hand bookが付いています。
TOEFL iBTテスト作成団体ETSによる良質なクオリティのアクティビティが60時間、200以上用意された公式eラーニング教材です。利用開始から6カ月間、何度でも繰り返し学習でき(プレポスト、ポストテストを除く)、自分のペースで無理なく確実にスコアアップへの道を目指せます。