TOEFLとTOEICの決定的な違いは?難易度やスコアも解説

  • 2023年8月30日
  • 2023年8月30日
  • TOEFL

TOEFLとTOEICの決定的な違いは何?

IELTSや英検との違いはある?

TOEICかTOEFLどっちがいいの?

こんな悩みを抱えていませんか?

この記事では、TOEFLとTOEICの決定的な違いTOEFLとTOEICの難易度・スコアの違いTOEICかTOEFLどちらがおすすめなのかを解説します。

また、IELTSや英検との違いTOEFLとTOEICそれぞれに合った勉強法も解説しています。

TOEFL・TOEICの受験を検討している人や自分の英語能力を測りたい人はぜひ、参考にしてみてください。

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TOEFFL ITPとは?概要とおすすめの参考書を紹介
TOEFLテスト公式問題集・参考書・過去問のアウトレットは、TOEFL ITPテスト作成・実施団体である、ETS(Educational Testing Service)がTOEFL ITPテスト受験を目指す人々のために制作しているテキストや問題集などのTOEFL受験準備用教材を公開しているサイトです。これにより、受験者は手間をかけずに正確で信頼性の高い教材を入手することができます。確実な準備ができ、試験本番に自信を持って臨むことができます。
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eBook版 TOEFL iBT(R)テスト過去問10セット

eBook版OFFICIAL TOEFL iBT TESTS Vol.1 4th EditionとeBook版OFFICIAL TOEFL iBT TESTS Vol.2 3rd Editionの教材セットです。合計10セットの過去問題を集めており、10回分の同レベル・同形式テストを解き尽くしたら実力アップが狙える教材となっています。

eBook版 The OFFICIAL GUIDE to the TOEFL iBT(R) Test 6th Edition
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eBook版 The OFFICIAL GUIDE to the TOEFL iBT(R) Test 6th Edition

TOEFL iBT®テスト受験でスコアアップを目指している方向けの1冊です(最新の第6版のeBook版)。紙のテキストではなく、ファイル転送サービスを通じPDF書籍をダウンロードしてご利用できるのが特徴です。この参考書にはリーディングセクションやリスニングセクションを知るための演習問題の他に、スピーキングセクションの各出題タイプ別の解答ポイントやライティングセクションでより良い作文を書くためのWriter’s hand bookが付いています。

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Official TOEFL iBT® Prep Course Plus

TOEFL iBTテスト作成団体ETSによる良質なクオリティのアクティビティが60時間、200以上用意された公式eラーニング教材です。利用開始から6カ月間、何度でも繰り返し学習でき(プレポスト、ポストテストを除く)、自分のペースで無理なく確実にスコアアップへの道を目指せます。

TOEFLとTOEICの決定的な違いは何ですか?

TOEFLとTOEICは日本でも知名度が高く多くの教育機関・団体で実施されている英語能力試験です。

ただし、以下の項目が大きく違います。

違いをしっかり理解していないと獲得したスコアを活用できなかったりほかの試験を受験し直す必要が出てくるので注意しましょう。

  1. 受験目的・活用シーン
  2. 出題範囲・単語のレベル
  3. 試験時間・受験費用
  4. 年間の試験実施回数

受験目的・活用シーン

TOEFLとTOEICはスコアの活用シーンが違います。

そのため、受験目的や活用シーンに合った試験を受験することが重要です。

  1. TOEFLは留学・進学に役立つ
  2. TOEICは日常・ビジネス・就職に役立つ

TOEFLは留学・進学に役立つ

TOEFL英語圏の大学や大学院へ入学・就学するために必要な英語力があるかを見極める試験です。

海外ではほとんどの大学がTOEFLのスコアを採用しているので、留学や進学に備えて受験する人が多いです。

試験内容は大学の講義や論文で使われるようなアカデミックな内容が多く出題されます。

また、ディスカッションや自分の意見を述べる問題など、実際の学生生活でも役立てられるスキルが身につきます。

TOEICは日常・ビジネス・就職に役立つ

TOEIC日常生活やビジネスシーンにおける活きた英語力を測る試験です。

日本では進学や就職、昇級試験などでスコアを使う場合が多いです。

また、海外へ駐在する際の英語力の確認に使われたり、ビザ取得の際にスコアを求められることもあります。

TOEICスコアは幅広いシーンで活用できるので、学生や社会人以外にも受験する人が多くいるのが特徴です。

出題範囲・単語のレベル

TOEFLとTOEICの出題範囲・単語のレベルには以下の違いがあります。

  1. TOEFLは長文中心の4技能形式
  2. TOEICは短文〜長文の2技能形式

TOEFLは長文中心の4技能形式

TOEFLは学術的な論文会話文大学の講義など長文問題を中心に構成されており、次の4技能が問われます。

  1. Reading
  2. Listening
  3. Speaking
  4. Writing

それぞれのセクションの特徴や出題傾向を理解した上で勉強しないと、高得点を狙うのは難しいです。

また、歴史学や生物学、化学、地理などの専門的な語彙が多く出題されます。

そのため、TOEFLに頻出する単語や論文や講義などで使われる言い回し表現は必ず覚えましょう。

TOEICは短文〜長文の2技能形式

TOEICは日常生活やオフィスで使われる会話などを中心に問題が作られており、次の2技能が問われます。

  1. Listening
  2. Reading

英語を使った実践的なコミュニケーション能力をテストされるので、難しい英語や学術的な単語を覚える必要はありません。

試験時間・受験費用

TOEFLとTOEICの試験時間に大きな違いはありませんがTOEICは2科目、TOEFLは4科目あります。

科目が多いぶん出題される範囲も広いので、TOEFLの方がTOEICより試験対策が大変です。

また、受験費用も20,000円以上差があります。

TOEFLTOEIC
試験時間約2時間

2時間

セクション別の試験配分
  • Reading:35分
  • Listening:36分
  • Speaking:16分
  • Writing:29分
  • Listening:45分
  • Reading:75分

受験費用

  • 通常申込み:US$245 (約33,982円)
  • 申込み締切以降:USD$285(約39,530円)

7,810円(税込)

年間の試験実施回数

TOEFLとTOEICの年間の試験実施回数は次のとおりです。

TOEFL iBT®︎テストは月平均の実施回数が多く午前と午後の2部制なので受験者のスケジュールに合わせやすい試験といえます。

TOEFL

年平均月平均
iBT®︎テスト80回以上

(試験日程は約50日)

3〜5回

ITP®︎テスト

団体受験のため実施回数は自由

Level1のテストフォーム:年間8種類

Level2のテストフォーム:年間5種類

TOEICは基本的に毎月実施されており、頻繁に英語力を測れるところが魅力です。

ただし、TOEICは試験の種類が多く、ほかの試験と被っている日程もあるので同時に受験できない場合もあります。

TOEIC

年平均月平均
Listening & Reading10〜13回

1〜2回

Speaking & Writing

10〜12回1回
Speaking公開テスト10〜12回

1回

Bridge Listening & Reading

4回

Bridge Speaking & Writing

IELTSや英検との違いとは?

英語力の測定や資格としてIELTSや英検を受験する人も多くいますが、TOEFLとTOEICとの違いは次の3つです。

  1. 受験者数・知名度の違い
  2. 活用方法の違い
  3. 試験スタイルの違い

受験者数・知名度の違い

それぞれの年間受験者数は以下のとおりです。

年間受験者数
TOEFL

非公開

(過去に全世界で3500万人以上)

TOEIC

約230万人(2021年度)
IELTS

約300万人以上

英検

約4万人(2021年度)

TOEFL、TOEIC、IELTSは留学や就職などでスコアを求められることがあるため、知名度が高く、世界的にも受験者数が多い傾向です。

一方、英検は日本の機関が運営しているので知名度が低く日本以外では以下の4都市でしか受験できないため受験者数も多くありません。

また、英語力の証明として活用されるシーンも少ないので、日本では小学生〜高校生が英語力の測定として利用されています。

活用方法の違い

IELTSと英検の活用方法は限定的です。

IELTSはイギリス発祥の試験のため、使われる英語はイギリス英語です。

また、留学や就職でもスコアを活用できますが、主にビザ取得や移民申請など海外移住する際に役立ちます

英検は取得級に応じて高校や大学などの合格判定が優先されたり、英語科目の単位として使用できたりなど、日本の教育機関で優遇措置として使われることが多いです。

試験スタイルの違い

試験スタイルには以下のような違いがあります。

TOEFL

  • iBT:デジタル版
  • ITP:デジタル版もしくはペーパー版

TOEIC

  • ペーパー版
IELTS
  • デジタル版もしくはペーパー版
英検
  • ペーパー版+面接

TOEFL ITPは団体プログラムなので、試験の主催団体によって試験スタイルが選択されます。

IELTSのみ自分で試験スタイルを選択できます

また、英検は二次試験に面接があり、一次試験と二次試験の両方に合格しないと級は取得できません

TOEFLとTOEICどちらが難しい?スコアの目安は?

TOEFLとTOEICの難易度の違い、スコアの目安を解説します。

はじめて受験する人や両スコアを比較して英語レベルを確認したい人はぜひ、参考にしましょう。

  1. TOEFLとTOEICの難易度の差
  2. 【スコア換算表で比較】TOEFLとTOEICは何点以上がすごい?

TOEFLとTOEICの難易度の差

試験の難易度はTOEFLの方が高いです。

TOEFLは大学の講義や論文などを想定して試験内容が組まれているので基礎英語はもちろん、学術的な単語複雑な表現などもすべて理解していなければなりません。

また、TOEICとは違い、4技能の英語力が問われるので試験対策が不十分だと高得点は獲得できません

TOEICは日常英語をメインとした問題なので、基礎英語や日常会話で使われる単語を理解していれば高得点を狙いやすいです。

【スコア換算表で比較】TOEFLとTOEICは何点以上がすごい?

TOEFLとTOEICのスコアを日本人に親しみがある英検と一緒に比較してみましょう。

TOEFL

TOEIC英検
111〜120

100〜110

880〜990
90〜99800〜879

1級

79〜89

730〜799

準1級

71〜78

665〜729
61〜70

590〜664

51〜60

490〜5892級

41〜50

410〜489

31〜40299〜409

3級

0〜30

0〜298

TOEFL90点以上TOEIC800点以上が上級英語者といえます。

また、TOEFLとTOEICで獲得したスコアは2年間有効なので、スコアを提出する際は高得点のスコアのみ使うことも可能です。

TOEICかTOEFLどっちがいいの?

TOEICとTOEFLは試験内容やスコアの活用方法も異なるため、どちらの試験を受験すればいいか迷う人も多いです。

次の3つのポイントを押さえて、自分の目標や目的に合った試験を選びましょう。

  1. 日常会話やビジネス英語を身につけるならTOEIC
  2. 留学・海外大学への進学を考えている人はTOEFL
  3. 満点を狙うより、目的に応じた勉強がポイント

日常会話やビジネス英語を身につけるならTOEIC

留学などを考えていない場合はTOEICを受験するのがおすすめです。

TOEICはコミュニケーションで必要なリスニング力・リスニング力を鍛えられる試験なので、英語の基礎力を上げたい人に向いています

また、受験料もTOEFLより安いので初心者でも受けやすく、試験日程も多いので頻繁に受験することも可能です。

留学・海外大学への進学を考えている人はTOEFL

将来、留学や海外大学への進学を考えている人はTOEFLを受験しましょう。

海外の大学では入学選考にTOEFLもしくはIELTSのスコアを求められる場合が多いからです。

また、国内でも一部の大学院では入試にTOEFLを使う場合があります。

そのため、進学や留学する可能性がある人や検討している人はTOEFLの受験がおすすめです。

満点を狙うより、目的に応じた勉強がポイント

TOEFLとTOEICの受験ではいきなり満点を狙うより、目的に応じた勉強が高スコア獲得のポイントです。

TOEFLとTOEICは出題範囲や問題数単語量が多く効率よく勉強しないと高いスコアを狙えないからです。

そのため、目指すスコアの点数や受験目標を明確にして、確実に点数が取れる問題から勉強していきましょう。

また、満点を目指すより精神的なハードルが低くなるので、落ち着いて試験対策に取り組めます。

TOEFLとTOEICそれぞれに合った勉強法は?

TOEFLとTOEICは出題される範囲や単語も多いので、それぞれに合った勉強法が高得点を取る秘訣です。

TOEFL・TOEIC学習の初心者やスコアが伸び悩んでいる人は参考にしましょう。

  1. TOEFLの勉強法
  2. TOEICの勉強法

TOEFLの勉強法

まずは、志望する大学の受験要項にあるスコアを目標に勉強しましょう。

そして、TOEFLの試験対策では基本文法固め単語暗記は必須です。

中学から高校レベルまでの文法力を身につけ、TOEFLの頻出単語を勉強してから各技能の対策に進みます。

  1. リーディング対策
  2. リスニング対策
  3. スピーキング対策
  4. ライティング対策

リーディング対策

TOEFLのリーディングは一文が長く、ボリュームも多いので素早く読み進めるのがコツです。

読解力を身につけるためにもまずは語彙力を増やし演習問題や過去問を解いて長文に慣れることからはじめましょう。

また、問題パターンや特徴を把握することも重要です。

TOEFLのリーディングに特化した参考書などを使って、解き方のポイントを覚えましょう。

リスニング対策

TOEFLのリスニングは一度しか聞くことができず問題文と選択肢を先読みすることができないので、聞いた英語を正確に理解する必要があります。

そのため、聞いた英語を英語のまま理解する訓練としてシャドーイングが効果的です。

シャドーイングは聞こえた英語を後から追うように発音する訓練で、早いスピードの英文も聞き取りやすくなり、英語を日本語に訳さず英語のまま理解できるようになります。

また、リスニングと同時にスピーキング練習もできるので効率よく勉強できます。

スピーキング対策

TOEFLのスピーキングでは次の2種類の問題が出題されます。

  1. 質問された内容に答えと根拠を解答する問題
  2. 音声や文章を読み、要約して話す問題

理解した内容をすぐ頭の中でまとめて解答しなければいけないので、理解力・表現力が問われます

いきなり長い英文で話そうとせず、短文を繋げてテンポよく話せるよう練習しましょう。

また、テンプレートに当てはめて文章を考えたりネイティブに近い発音練習も効果的です。

ライティング対策

TOEFLのライティングでは文法力文章量内容の3点が評価対象です。

そのため、複雑な文法や難しい単語は使わず、基本的な文章を中心に書くのがコツです。

また、解答のテンプレートや意見文で使いやすい表現を覚えておくと役立ちます。

TOEICの勉強法

TOEICは日常をテーマにした問題が多いので、基礎英語や日常会話で使う単語・英語表現を勉強すれば高得点を狙いやすいです。

  1. リスニング対策
  2. リーディング対策

リスニング対策

TOEICのリスニングでは問題文と選択肢が先読みできるので、音声が流れる前にできるだけ多くの問題文を読み進めるのがコツです。

また、難しい表現や単語が使われることもなく、日常的な会話がメインなので、焦らず聞けば問題なくリスニングできます。

さらに、問題文の最初には疑問詞がよく使われたり、設問前のナレーションでどのような会話が流れるのか理解できたりなど、問題の特徴や傾向を理解していくのもポイントです。

リーディング対策

TOEICのリーディングで点数を伸ばすコツは、頻出単語の暗記と長文読解力を磨くことです。

TOEICで出題される単語はTOEFLより難しくないので、頻出単語を徹底的に暗記すればスラスラ読めるようになります。

また、複雑な表現や一文あたりのボリュームも多くないので、基礎文法をしっかり身につけていれば問題ありません。

そのため、過去問や模試で繰り返し問題を解き、重要な箇所だけ読み取れるよう読解量を磨きましょう

まとめ

TOEFLとTOEICの決定的な違い、TOEFLとTOEICの難易度・スコアの違い、TOEICかTOEFLどちらがおすすめなのかを解説しました。

TOEFLとTOEICはIELTSや英検にならび人気がある試験なので受験者数も多く、実施回数や試験会場もたくさんあります。

ただ、受験する目的やスコアの活用方法によって、どちらがおすすめか変わってくるので注意しましょう。

また、試験範囲や難易度も異なるので、それぞれの試験に合った対策をしましょう。

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